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天使の炎 -Flame of the Angels / SHOW-YA
失恋船長 ★★★ (2024-10-13 10:26:43)
寺田恵子がワイドショー&文春級のスキャンダラスな私的事情でバンドを去った。メンバーからしたら殺意を抱くレベルだろう。シングルも売れTVにも露出が増えた、売れ初めて海外進出も夢ではなくなった彼女達。しかしバンドは最大のピンチを迎える。空白の期間を最短で埋めるべく見つけてきたのは、懐かしのステファニー・ボージャス。急場しのぎ感は否めなかったが、実力派折り紙付き、あとは日本語詩をどこまで、こなせるのか、沢山の曲を覚えるのは大変だったが、彼女は、英詩に変えてライブで歌ったりとバンドにフィット。
ハッキリ言ってバンドとしてはワンランク上に上がったと思っている。これは個人の思いだが寺田さんはライブではイマイチだった。
ステファニーは、よりパワフルでハードな側面を補完する強い声を持っていたので重責を果たすどころかスケールアップに貢献したのだが、結局は彼女達も日本のバンドなのである。
ファンの大半は日本語の歌が聴きたいのである。残念ながら時代の流れや、本格志向を打ち出すバンドと芸能界ではそりが合わず、自主制作のアルバムをリリースして終了。実力のあるメンツが揃ったのに残念だったが、それだけ自分たちで何かをやるというのは閉鎖的な世界では困難だったのだろう、また海外でもグランジ/オルタナムーブメントがやってきた訳だから、彼女達の居場所はなかった。あと数年時期がズレていれば結果は違ったろうが、今作がオフィシャルな形で抹殺されている現実が悲しい。
もはやステファニー時代はなかったことになっている。
とくに①は名曲だ。ベストアルバムに入っていてもおかしくない。なんなら寺田恵子さんに歌い直して欲しい。
そしてステファニー時代のライブ音源は世に出すべきだ。彼女が歌う楽曲はどれもが素晴らしかった。

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