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今日の10曲
失恋船長 (2024-12-11 20:34:12)
『さよならニコ』10選

ニコ・マクブレインがツアーから引退するというニュースが飛び込んだ。残念だが病気には勝てない。ニコと言えば、ワンバスドラマーとして有名。日本なら樋口宗孝だし、ジェイソン・ボーナムなどが真っ先に頭をよぎるが、ニコ・マクブレインもメタル界においてはワンバスドラマーのアイコンでありレジェンドだろう。クライブ・バーの癖のあるプレイとは違い、もっとトリッキーでテクニカルな要素もあったが、ニコも、ニコらしいリズムがあり、それが彼の味わいであり、メイデンの屋台骨を支えることとなる。どうしてもメイデンはハリスのベースが目立つため、ニコはやや裏方に回る印象が強いのだが、やはり、彼の刻むリズムには、独特の味わいがある。
ニコ・マクブレインの思い出と言えばDance of Deathツアーの国内公演を見に行ったとき、隣の席が空いており、UFOのドクタードクターが掛り、私は足踏みをしながら曲に合わせメンバーの登場を楽しみにしていた。そしてライブの幕開け、その瞬間に、突然、若めの女性がすいませんと、ワタクシの目の前を通り隣の席へ、その瞬間から最後まで彼女は声も枯れんばかりに『ニコ、ニコ、ニコ』と最後の最後まで叫んでいた。
ある意味、耳障りだった。途中で面白くなってワロテモウタ。そして、これがホンモノのファンだと感銘をウケた。女性は気合いが入っている。彼女は雑誌片手に音楽を聴く、役立たずのメディア信者ではない。ホンマモンのニコ・マクブレインファンである。
こういうコアなファンは信用できる。ワタクシは、雑誌のトレースと金貰って書いてあるライナーノーツ情報の2本だてで、知ったかぶりをするヤツが大嫌いだからです。当然、ライブ終わりに、思い切って飯でもと誘うと考えたが、彼女、ライブが終わるや否や逃げるように帰って行った。ニコ・マクブレイン一直線。その切り替えの速さに一番驚いた。
さよならニコ。この世で一番悲しんでいるのは、あの時の彼女かもしれない。トリプルギターが明らかに余剰していたライブ。それ以降、メイデンは一度も観に行っていない。私は小さいライブハウスで見る方が好きだというのもあるのだが、でも大きい会場には、そのなりのセットや迫力のある演出があるので見る価値はあるが、ドームとかは好かん。メイデンはもう一度、見とくべきだった。あと無理してでも四日市だったかな?メタルのフェスでポール・ディアノが車椅子ならが、歌ったライブは行くべきだったと後悔している。まぁいつもそうなんですけどね。
インギーもいい時代最後のライブを見た、グラハムも、ジョー・リン・ターナーもリッチー・ブラックモアも見た。アンセムもラウドネスも周年やイベントも見た、ワイルドフラッグ再結成も見た、あとはVOWWOWだけだな。本当はヴァッケンやキープイットトゥルーも見たいのだが、海外のフェスにおけるトイレ事情は、この世の地獄と聴いているのでワシャ無理じゃ。糞尿ゲロまみれのトイレでは要は足せんよ。



①The Trooper
なんと言ってもギターリフが有名だ
このギャロップビートに好戦的な高揚感を煽られる
タイトに刻まれる重めのビート
前任者とは明らかに違うドラムを叩いたニコ
個性ではクライブだが
ニコのタイム感もまたメイデン印を作り上げた





②Aces High
ワンバスドラマーの真骨頂とも言うべき
多彩な足技を披露している
タイトに刻まれるリズム
そんなに複雑な事をしていないのだが
彼らしいプレイが堪能出来るというか
メイデン印である





③Flash Of The Blade
ドラムの入り方が好きだ
小気味よく刻まれるリズム
初期ならではのニコ・マクブレインだろう
ドラマーとして美味しいのは2 Minutes to Midnightなんだろうが
個人的にはこういうストレートな曲で
自分を出せるニコが好きである









④Stranger in a Strange Land
多彩な楽曲が収録されたアルバムから
地味目のブルージーなナンバーを選出する
もっと派手なドラムを押すべきなのだが
やはりこういう曲を叩けるセンスは讃えられるべき
でもCaught Somewhere in Timeの方がメイデン印満載のドラムが聴けるけどね









⑤Moonchild
メイデンのアルバムとしては一番思い入れがある作品のオープニングナンバー
大好物である
この直線的なリズムとドラマ性を高めるメロディ
ブルースの歌声も完璧
小気味よく刻まれるリズムの爽快
グングンと前のめりになりますよ





⑥The Clairvoyant
ドラマティックな名曲ですよね
脂が乗りきったバンドのハイパフォーマンス
テクニック云々ではない構成力に唸る
ニコのドラムも派手なリズムを難なくキメ
メロディアスなツインリードの裏でキッチリと後方支援
ハリスとニコによる鉄壁のリズムが柔軟に対応する事で
より明確な方向性を打ち出している



⑦Seventh Son of a Seventh Son
メイデンの大作ナンバーとしては一番聴いた曲
このリズムも身体に染みこんでいる
プログレテイストも全開
メイデンの凄みを10分弱の世界観にギュッと詰め込んだ
ニコらしいオカズの刻み
ブルースの朗々とした歌声に惚れ惚れする
この曲で聴ける多彩なリズム気持ちいいよねぇ







⑧Only the Good Die Young
ニコの前乗り気味のドラムが好きである
もっとニコらしいドラムもあるのだが
こういう曲が大好きだ
このアルバムが好きだ
なのでこの曲を選んだ
ニコに拘るマニアには叱られるだろうが
この曲が好きだ
哀愁のメロディ
これでニコとお別れかと思うと聞こえるドラムの音が違う
哀愁のツインリードが売りの曲だが
今日は違って聞こえる
ニコの手癖足癖が今は染みる






⑨Face in the Sand
あれ?ニコがツーバス踏んでいるの?と思うプレイが印象的
ワタクシはドラマーではないので断言できないが
これはツーバスだろう
ワンバスでツーバスに負けない足技を見せるニコが
どうしてツーバスを踏んだのか?興味が尽きないが
ニコ・マクブレインは永久に不滅です






⑩Trust - Les Templiers
フランスのバンドに在籍していたニコ
ニコがメイデンに加入してクライブがトラストに参加という
メジャーリーガーさながらのトレード劇ですかな
感じで交代したのも印象的です
まだまだニコの個性は確立されていませんが
キャッチーさと弾けるハードサウンド
ニコらしい小気味よいリズムが聴ける

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