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Joal / JOAL
失恋船長 ★★★ (2024-12-15 18:13:27)
アネット・スタンゲンベルクことジョアルのソロアルバム第一弾。トミー・ニュートンとトミー・ハンセンの全面バックアップを受けて制作された今作。彼女がかつてコーラスとして参加した縁なのか、先にこれがあるから参加したのかはよく分かっていないが。ドイツのWEAからリリースされているだけに、クオリティは上々。ポジティブな空気に包まれたコマーシャル性の高いハードサウンドを展開。
主役は彼女の歌声だが、適度にエッジの効いたハードサウンドは、メロハーマニアには、十分に訴求するだけに魅力がある。
少々、個性不足な歌声かも知れないが、力量はソロは出すに至っているだけに、あとは趣味趣向の問題だろう。ハートのカヴァーソングBarracudaも、そつなく歌いこなし、ハードロックシンガーとしての資質の高さを見せつけた。器用ですよね。ブルースだってお手のもんですもんね。

個人的には総じて及第点は超えているが一発ホームランというのがない。キレイなセンター前ヒットで得点を重ねているので不満は少ないが、お前はこんなもんを聴いて喜んでいるのかと言われると、チョイと困るのだが、こういう唄モノが好きなマニアならば、硬軟交えたコンパクトな楽曲に味わいを感じるでしょう。バラード系も上手く歌うしね。ハイトーン系じゃないのも好感が持てる。中低音域で勝負できる女性シンガーなんですよね。

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