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今週のアルバム10選
失恋船長 (2024-12-18 17:12:44)
『ヘヴィメタルが聴きた㉟』後編
①Accuser - Who Dominates Who?
ギュッギュッと金属がひしめき合い擦れ合うようギターサウンド
ドカーンとツッコんでくる破壊力満点のリズム
野太い方向は獣人の雄叫びの如き威圧感があり
スラッシュメタル特有の好戦的なサウンドが
シリアスな世界観の中で有機的な絡みを魅せる
テンションの高いサウンドは今聴いても十分通用する
②Blind Fury - Out of Reach
今聴けば当然古くささは否めないが
単なるNWOBHM残党組の作風を越えた古典的な響きがある
知名度だけで舐められては困る
英国式様式美メタルとも言うべき厳つさがここにはある
懐かしいだけでは終わらない野心と王道を押えた展開は
革新的な面も十分にアピール出来ている
③Vulcain - Rock 'N' Roll Secours
フランス産のモーターヘッドサウンドだ
砂埃を上げ爆走するロックンロール
そして塩っ辛い酒焼けヴォイスもレミーを彷彿とさせる
欧州のバンドなので湿り気があるのがポイント
あとはフランス産特有の軽やかさが暴走ロック残っているのも面白い
単調な面は否めないが暴走ロックスタイルが好きなマニアならば一聴の価値あり
④Znowhite - Kick 'Em When They're Down
女性シンガーの存在感ってある意味
彼女が正解なのかも知れません
どこかキュートな歌声
そのカワイイ声が凄む瞬間がなんとも言えない個性を発揮する
この荒削りなスピードサウンドと絡むことで
両者の魅力が上がっているのがポイント
大好きな音だ
⑤Raven - Architect of Fear
世間的にはかなり評価の低いアルバム
たしかにアクロバティックなスピード殺法はなりを潜めたが
90年代の幕開けを彼らなりに向き合い
新天地となるドイツでの活動を視野に知れた剛毅なサウンドは
新たなる局面に立つこととなった
今聴いても新鮮である
彼らのカタログの中では異質だが
無理はしていない
→同意