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Born Again / BLACK SABBATH

shushu ★★ (2010-08-22 00:05:00)
私はあえて、これは「起こるべくして起こった合体劇で、期待通り(あるいはそれ以上の)名盤」と表現したい。
一般的にはイアンギランといえば第2期のパープルのイメージで、「明るく軽快なロックンロール」あるいは「きれいなシャウト」というイメージが強いかもしれない。しかし、その後のGILLANでの作品や、特にそのライブ盤なども聞き込んでいるファンにとっては、野生的でワイルドでライオンの雄叫びとも言うべき、時に破天荒で強引な悪魔の叫びとも言えるシャウトを交えた怒涛のボーカルもイアンギランの魅力であることは、周知のとおりである。
トニーアイオミは、そういうイアンギランの魅力を理解していたのであろうし、本作では、イアンのそういう側面を最大限に生かす楽曲を提供し、イアンはそれを思いっきり歌ったということであろう。具体的にはロニー期というよりオジー期に近い、ドゥーミーでヘビーな曲調の楽曲に、イアンの荒っぽくてワイルドで、悪魔的な叫びも交えた怒涛のボーカルが乗っているという作品。トニーアイオミが(もちろんリッチーブラックモア以上に)イアンの良き理解者であることは、本作の後も何度か共演していることや両者のインタビュー内容からも分かるし、両者はいまだにお互いを尊敬しあっているのだと思う。