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Holy Water / BAD COMPANY
hiro ★★ (2001-11-12 22:51:00)
1986年、ミック・ラルフス、サイモン・カーク、ボズ・バレルの3人はポール・ロジャース抜きでバッド・カンパニーを再結成したが、新Voのブライアン・ハウはポールの声とは全く違い、ルー・グラム(フォリナー)のタイプに近く、しかもフォリナーのミック・ジョーンズが手がけた復活第1作の「FAME AND FORTUNE」の音楽性もフォリナーそのものの売れ線アメリカン・ロックだったため、ロジャースを愛する古くからのファンからは完全にそっぽを向かれてしまった。
(だが、曲はポールがジミー・ペイジと組んだザ・ファームよりも素晴らしいと思う。)
その後、ボズは脱退してしまい、3人となった新バドカンは1作目の失敗を反省したのか2作目の「DANGEROUS AGE」にて70年代の往年のサウンドとはやや異なるものの、骨太でストレートなロックを取り戻した。
そして、この3作目の「HOLY WATER」にて遂に新しいバドカンのスタイルの究極の完成形を見せつけた。
Holy Water、Stranger Stranger、If You Needed Somebody、Fearlessなどわかりやすく
一緒に歌いたくなるような、しっかり地に足の着いた佳曲が多数収録されている。
これは、ブライアン・ハウ時代の4枚のアルバムの中では最も気に入っている。
(だが、90年当時、国内の某HM・HR専門誌で結構酷評されていた。
「盛り上がってきたところでフェイド・アウトしてしまう展開が多い」、「良質の曲であっても興奮はできない」とか。)
このCDを車で聴くと、広大なアメリカの砂漠のなかに一直線に続くハイウェイの光景が浮かんでくる。
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