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Here Comes the Flood / DREAMTIDE
歩兵 ★★ (2005-01-15 13:28:00)
fAIR WARNINGにおいてヘルゲ・エンゲルケの作り出すメロディは、メロディアスという言葉のさらに1歩2歩上をいくような、他にない圧倒的な叙情に満ちていました。そしてその至高のメロディをトミー・ハートが上手さと優しさを合わせ持つヴォーカルで聴かせてくれる様ときたら、メロディアス・ハードにおいてこれを越えるものなしとまで思わされたもんです。
残念極まりないFW解散から1年ちょいにて、ヘルゲのNEWバンドDREAMTIDEが始動。彼に期待するのは当然メロディ。
1曲目「WHAT YOU BELIEVE IN」を聴いたとき、「ANGELS OF HEAVEN」を聴いたときと似た衝撃が走りました。これぞまさにヘルゲの真骨頂。究極のメロディに満ちた名曲。アルバムでも群を抜いてると思われますが、そのアルバム全体を通して聴くと、初めは「あれ??」という感じでした。メロディは…?FWで見せたような至高のメロディが全体的に見られなかったというのが正直な印象です。どの曲もヘルゲ節はしっかり出てるんですけど…。FWの頃より曲数が多くなったからその分魅力も分散してしまうのかとか、近くにウレ・リトゲンというソングライターがいたからかとか考えたりもしましたが、あまりに高い期待を持ちすぎたせいかな。さすがに作る曲すべてが超名曲とまではいかないか。(FWでは限り無くそれに近かったけど)
言ってもメロディアス・ハード・アルバムとしては全然及第点の出来なんですけどね。メロディというよりアレンジ面に色々な工夫が見られるし。5、6回聴いて諦めなかったのがよかった。改めてヘルゲは素晴らしいと言える内容です。
ちなみにヴォーカルなんですけど、サウンドがここまでFWしてりゃ嫌でもトミー・ハートの幻影が頭をちらつきますわな。オラフさんも悪いシンガーとは思わないけど。
→同意