この曲を聴け! 

MullMuzzler 2 / JAMES LABRIE'S MULLMUZZLER
29 ★★ (2001-12-26 06:29:00)
最近また聴き直してます。
一言でこのアルバムを表現すると、「自分の思うように歌ったジェイムズ・ラブリエの歌はこんなにすばらしかったのか!」ということに尽きます。個人的には3rd以降のDREAM THEATERのアルバムでのラブリエの歌唱は、なんか抑圧された感じというか、彼の本領が発揮出来ていない勿体無い使われ方をしているな、と思っていました。それだけに、彼が自分の歌いたいように歌メロを作ったこのアルバムで、久しぶりに本領発揮!ってな感じです。
楽曲もDTほどではないにしろ、ほどほどのプログレッシブさをもった曲が多くを占めます。DTの場合は周りの演奏のレベルがあまりに高すぎるため、彼ほどの歌い手であっても演奏の中に歌が埋没してしまいがちです。だからこのアルバムのような適度なプログレッシブさがちょうどいいのかな、などと勝手なことを考えてしまいます。個人的には⑤“Stranger"はDT的なプログレッシブさ・HM的アプローチ・歌メロの素晴らしさが理想的に融合した名曲だと思います。(そして個人的には最もDTらしい曲だと思う)
3rd以降のDTに若干のもどかしさを感じているボクにとっては、彼が歌った作品中では「IMAGES AND WORDS」の次に好きな作品です。このラブリエからのメロディの要素を導入してこそ、DTはまた凄まじい作品を作ってくれそうな気がします。そうでない場合は是非このバンドを存続させて素晴らしい歌を聴かせ続けて欲しいものです。

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