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Badlands / BADLANDS
ニャー・アズナブル ★★ (2008-06-21 13:42:00)
当時ブルーマーダー派だったから正直あまり聴かなかった。
いま冷静に聴くと、かなりの力作であったことは間違いない。
過少評価するにはあまりにもったいない作品だと強調したい。
いろいろと聴きどころは多い。
ジェイクはレイ・ギランの趣向に合わせたのかオジーの頃と比べるとだいぶ変化したが、本当に個性が強い人だ。
プレイヤーとしての力量、アピールは相変わらず素晴らしく、これほど個性の強い人も珍しい。
レイは熱唱型で本当に惜しい逸材だった。
スタイル的にもプラント~デビ・カバ~ディオで今となるとそうはいないタイプ。
バンドのアンサンブルもドラムもベースも非常にタイトで上手い。
簡単に言うと↑に「あまり愛想のいいアルバムではない」とあるがこれが一番合った言葉かも知れない。
これは本当に硬派な音楽だ。
硬派すぎる。
一般に売れるにはちとレベルが高かったように聴こえる。
ある意味これは本当に玄人向けの音楽ではないか?
一曲一曲を聴くと非常に完成度が高いが、魅力がすぐにストレートに伝わらず、ある程度聴き込こまないと分からないのがこのアルバムの性格。
ハードなブリティッシュ・スタイルのサウンドで、一口でZepタイプだと言い切れないが、キングダム・カム、カトマンズ…などに近いと言えば近い。
しかし彼らほどポピュラーなスタイルではない。
プロデューサーがSAVATAGEのポール・オニールで合っていなかったのかも…。
硬派と言えば硬派な人選だが、こういう音楽性なら違うプロデューサーでも良かったかも。
これほど書き込むとは思わなかったので、やはり当時凄いアルバムの一つだったのかなと思う。
→同意