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No Limits / LABYRINTH
★★ (2006-12-05 22:14:00)
今をときめくイタリアンメタルバンド"Labyrinth"の記念すべき1stアルバム。1996年に発売され、メタルシーンに衝撃を走らせた。
この当時のLabyrinthの特徴は、現Rhapsodyのボーカリストでイタリアンメタルの界隈では屈指の歌唱力を誇るファビオ・リオーネが在籍していたこと、
そして音楽的な面で言えば、現在のようなメロパワ・メロスピ的な音楽というよりは
テクノ・トランスっぽい哀愁疾走曲にボーカルを乗せたような曲をやっていたということ。
ただ、このころに見られるプログレッシブっぽいアプローチは現在のLabyrinthの作品でも見られる。
さて具体的にアルバムの内容に触れていきたいと思う。
この頃のLabyrinthの音楽はやはり現在ほど洗練されている感じはしなく、フックのある曲はやはり限られている。
が、現在の彼らの作品に通じる"泣きの旋律"や"一筋縄ではいかない凝った展開"はこの頃から一定の水準を保っている。
ただまぁ…個々の楽曲のよしあし云々というよりも、個人的にはファビオの
「ぁーぃ」とか「ぉーぅ」っていう語尾の歌い回しがすごく嫌い。
ファビオの声はRhapsodyのイメージが強いせいか、しっくりこない。彼はRhapsodyみたいなスケールの大きい音楽を歌い上げるほうがしっくり来ると思う。
Labyrinthが好きとか、この時代のメタルに興味があるとか、イタリアンメタルが好き!とかいう人以外はあえて購入する必要はないアルバムだと思います。

→同意