この曲を聴け! 

Alibi / VANDENBERG
はっちゃん ★★ (2009-06-27 14:39:00)
ここ日本においてヴァンデンバーグは、なかなかの人気を維持していたと思います。
1stではブルージーで渋めの中に、煌くようなメロディをちりばめて彼らの名前を
世界に知らしめました。
2ndではポップで軽快な中に、クラシカル・フレイバーを織り込んで
ギター・キッズをノックアウトしました。
そしてこの3rd、どう評価してよいものか…
僕はこのアルバム、ヴァンデンバーグというバンドのことは大好きなんですが
正直な感想を申し上げると、"中途半端"という印象を拭いきれません。
その大きな要因として、レーベルの介入によって徹底的に売れる音にしろとの指示が
あった、というのがやはり大きく、当時ビッグヒットを飛ばしていたミュージシャンの
音作り、曲作りをあからさまに模倣しているのには首を傾げざるをえません。
デフレパード、ポリス、ブライアン・アダムス等のフレーズ、コーラスを
巧みなアレンジの中にパッケージしたのは捉え様によっては見事なものですが、
エイドリアンというあたら才能のある人間が何故?との疑問がつきまとうのです。
パクリを非難しているわけじゃなく、彼のように稀有なミュージシャンがここまで
しなくてはならなかった背景は、マーケティングを考えると理解できなくも
ないのですが、悲しいことに結果は惨敗。
しかしここには、成長したバンドの足跡が確実に刻み込まれているのです。
エイドリアンのギターもよりソリッドに、よりクラシカルに変貌を遂げています。
楽曲も、過去には無かった普遍性をも獲得したといっていいでしょう。
前述したように、僕はこのアルバムが好きなのです。
だからなおのこと、本作をもって解散してしまった事実に口惜しさがつのるのです。
ホップ・ステップ・肉離れ そして戦線離脱…
もしも、大手であるアトランティックの介入が無ければ、エイドリアンの好きなように
アルバム製作ができていたなら、ホワイト・スネイクなんかには加入していなかった
ように思います。
返す返すも残念なアルバムです。

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