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Six Degrees of Inner Turbulence / DREAM THEATER
SACREDSPHERE ★★ (2003-02-27 19:01:00)
ディスク1はヘヴィで実験的な指向、2は前作を連想させるメロディアスな大作、ヘヴィの方が好きというファンとDTはやっぱりメロディアスだよなという両極端のファンを狙ったものと見られ、なかなか賢い。まずディスク1は『THE GLASS PRISON』以外は掴み所のない、平坦な出来でだれる。そのグラスプリズンはヘヴィで疾走感があってテクニカルで素晴らしい曲です。一方ディスク2は、私が期待していたもの。イントロの『OVER TURE』で失神。次々に荘厳さを伴ったメロディのフレーズが出てくるや、確かに映画のサントラである。『ABOUT TO CRUSH』は和やかなバラードといった感じ。後半のテーマメロに沿った泣きのギターソロは鳥肌が立った。『WAR IN SIDE MY HEAD』は一転して激しく、『THE TEST STUMP THEM ALL』はこの曲で一番激しい場面。この凄さは聴けばわかる、かなりのバンドアンサンブル能力が必要とされるだろう。和やかなジムノペティのようなフレーズで始まる『GOODNIGHT KISS』は後半から盛り上がってくる。ここでもテーマメロのソロが涙を誘う。そして特に気に入ったのが『SOLITARY SHELL』。アコギで始まるや否や、ポップなサビメロが…頭から離れられなくなる。そして『ABOUT TO CRUSH』あたりからがこの曲のハイライトだろう。特に後半~『LOSING TIME』の流れ、これは本当に感動せざるを得ない。前作のエンディングよりも素晴らしい仕上がりになっている。感動するという言葉に似合う曲だと私は思った。

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