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Hughes Turner Project / HUGHES TURNER PROJECT

パラダイス充宏 ★★ (2002-03-06 22:28:00)
CD解説には、ソウルフルシンガー「グレンフューズ」、ブルースフィーリングあふれるエモーショナルシンガー「ジョーリンターナー」って書いてあったけど、個人的にはグレンには、ファンキーな要素もあるし、ジョーにもグレンとは異なるソウルフルな要素を持ってるように思うなあ。
曲の感想は、確かにDeep Purple 、Rainbowの路線って曲が1/2、グレンらしいソウルフルな曲が1/4、ジョーらしいソウルフル&ブルージーな曲が1/4って感じ。
鳥山明ではなく梶山章のギターもリッチーのフィーリングを兼ね備えた感じがするなあ。
ボーカルは、Deep Purple のデビカバとグレンの掛け合いを彷彿させる。グレンの味と
ジョーの味が、各々感じられる曲々。
1・3・9・10曲目は、Deep Purple のComing HomeやBurn、そして
RainbowのSpotlight KidやKill The Kingを彷彿させるし、ギターとキーボードの掛け合いがかっこいい。(特に3曲目は様式美いっぱいでGood!お見事。)キーボードもハモンドの音出してる所なんてジョンロードみたいだし。様式美を感じるノリノリのナンバー。
4・7曲目はジョーの得意技で、RainbowのStreet Of DreamsとStone Coldを足して
2で割ったような曲。7曲目をジョーではなくグレンが歌ってる所がおもしろい。
5・6・8・11曲目にはグレンらしいソウルかつブルージーさが出ている。
12曲目はDeep PurpleのKeep On MovingやThis Time Aroundの路線って感じで
グレンの味がぎっしり出てるなあ。
2曲目は、ジョーとグレンの各々のパートでジョー的Rainbow色とグレン的色合いが
それぞれ出ていてそれが違和感のない融合をとげている曲。個人的には、Beatlesの
A Day In The Lifeでジョンの曲とポールの曲をうまく融合したような感じを受けた。
このCD、始めのうちは聴き流す程度だったが、何回も聞き込んでみると、自分がDeep Purpleや、Rainbowの音に真っ向から聴きに向ってた若き頃の感覚を、思い出させてくれたエネルギーに溢れた作品だ。ジョーとグレンのロック魂が互角にぶつかり合う曲々。
2人のこのプロジェクトにかける気合が、大いに感じられる。
ジョーも7年ぐらい前にイアンギランが抜けた後のDeep Purpleに入って1作製作して
おり、その時期のライブでは、その作品の曲以外に、従来のDeep Purpleの曲も歌ってる
から、Hughes Turner Projectのライブでも、Burnなど、何曲かは期待できそうだ。
もちろんRainbowの曲も楽しみだ。