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Polarity / HELLOISE
火薬バカ一代 ★★ (2008-02-19 22:32:00)
VANDENBERG等と共に、80年代のダッチ・メタル・シーンを彩ったロッテルダム出身の5人組HRバンドが、
'86年に発表した2ndアルバムにして(とりあえずの)ラスト作。
若干、オーバー・プロデュース気味という点を除けば、前作『COSMOGONY』の作風を忠実に受け継いだ内容で、
スリリング且つ劇的に絡み合うツインG、ロビン・マッコーリー似のメロウな声質が魅力のVo、華麗なコーラス・ワークetc・・・
といった要素の素晴しさは相変わらずだし、NWOBHMからの影響が色濃く薫る楽曲を、垢抜けたアレンジで聴かせるセンスも、
暗くなり過ぎず、かと言って明るく弾ける事もない、このバンド独特の透明感を漂わせたメロディも健在。
↑の方々のレビューを読むと、結構厳しい評価を頂戴しているようですが、後追いファンの我が身には、
名曲“COSMOGONY"の印象的なコーラスがリフレインされる、スケールの大きなOPチューン①を手始めに、美しいアコギの
調べ④に導かれ、叙情的な前半からハードに盛り上がっていく⑤、バンド名を冠するに相応しい、ドラマティックな
疾走っぷりを聴かせてくれる⑥、泣きのバラード⑨といった名曲を収録した本作もまた、1stアルバムに匹敵する品質を
備えているように思う次第。特に⑥は「この1曲のためだけにアルバムを買っても後悔はない」レベルの名曲ですよ!
これほどの名盤を持ってしても状況は好転せず、結局、バンドは解散の道を選択するわけだが、現在では再結成を果たし、
元気に活動中なのは皆様ご存知の通り・・・って、最近音沙汰ないよなぁ。堅気の仕事が忙しいのか?

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