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High Voltage (International) / AC/DC
いおっみ ★★ (2004-02-16 19:25:00)
ワールドワイド盤『HIGH VOLTAGE』は2nd『T.N.T.』とほとんど同じであり、真のデビューアルバムである本国オーストラリア盤とは別物だ。
そして、ワールドワイド盤『HIGH VOLTAGE』を買うくらいなら名盤『T.N.T.』の方が断然良い。

オリジナルのオーストラリア盤は曲もサウンドも未熟だが、原点モロ出しの素朴さや意外な素顔が楽しいマニアックなムードのアルバムだ。
ほとんどのベースはジョージ・ヤング、ドラムはトニー・ケレンテがプレイし、他にもピーター・クラック、ジョン・プラウド等のスタジオミュージシャンも参加。
1. Baby Please Don't Go
2. She's Got Balls
3. Little Lover
4. Stick Around
5. Soul Stripper
6. You Ain't Got A Hold On Me
7. Love Song
8. Show Business
ワールドワイド仕様では、She's Got BallsとLittle Loverが『HIGH VOLTAGE』で、You Ain't Got A Hold On MeとShow BusinessとSoul StripperとBaby Please Don't Goが『'74 JAILBREAK』で聴ける。
だが、Stick AroundとLove Songはどれでも聴けない。
ワールドワイド盤ではかったるくて邪魔なだけだったShe's Got Balls、Little Loverもこちらでは見事にハマっている(当然だ)し、Baby Please Don't Go、Soul Stripperには後の鱗片が伺えてなかなか。
特にTwo's Upをも超える哀愁バラードのLove Songが未だに聴けないなんて、ワールワイド仕様は絶対に間違っている!
方向性が定まりきってないなからこその面白さだ。
繰り返すが、バンドとしては未完成で歴史に残る名曲が皆無なのも確か。
AC/DCの聞き始めには絶対に向かないが、コアなファン限定の必携、必聴盤。
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