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A Night at the Opera / BLIND GUARDIAN
29 ★★ (2002-03-06 22:36:00)
第一印象では結構好印象でした。個人的には4th「SOMEWHERE FAR BEYOND」に近い印象でした。でも聴き込んでいくにつれ、なんかやはりここ数作に通ずるもどかしさが気になり出しました。そしてやっとそれが何だかわかりました。
ハンズィのVoパートのほとんどがクワイヤになってるから、聴いてて暑苦しい!!!!
ってことなんですよ。本来BGの魅力の一つであったはずの勇壮なクワイヤは各所で効果的に使われてきました。ハンズィのVoは決して上手くはないけど、この音楽性には味として非常に合っていると思います。そこにゲストVoでカイ・ハンセンが絡んできたり、クワイヤを導入して効果的な演出をしてきていたのに、その演出効果に本家のVoが乗っ取られたイメージです。いや、決して悪くはないんですよ。ただメリハリがなくなってクワイヤ・コーラスの垂れ流しに聴こえてしまうんです。それがこれまた過剰なプロデュースの楽曲との相乗効果で、本来豪華で荘厳な楽曲の数々が、アルバム1枚を通して聴き終わるころにはクドく感じてしまうんですよ。その結果、個々の楽曲の輪郭がボヤけて、1曲1曲が際立ってきません。これが最近のBGに対する不満の原因だったと思うと複雑な思いです。だって彼らのそこが魅力だったのに…。
と否定的に書いてしまいましたが、決して楽曲の質は悪くないですよ。勇壮なメロディが分厚いコーラスを伴って展開していく様は「A NIGHT AT THE OPERA」の名に恥じない出来です。それだけにもどかしい…もどかしい!!!

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