この曲を聴け!
JEFF BECK
Straysheep ★★ (2005-09-01 01:53:00)
1210mush さんはじめまして。
>最近出た方では、ルカサーが哀しみの恋人達を弾いていたかと。
ジャズミュージシャンが中心だったと思いますが、現段階では調査不足です…。
僭越ながらお答えさせて頂きます。
上記の演奏は、THE CRUSADERS が1991年にリリースした「Healing the wounds」というアルバムの4曲めに収録されています。
CDショップではJAZZ/FUSIONコーナーに置かれているアルバム/アーティストです。
また、ルカサーが参加しているトラックはこの曲のみです。
紹介しておいて言うのもなんですが、このトラック、余りお薦めとは言えない・・・んですね。
長年のJOE SAMPLE、MARCUS MILLER ファンとしては、彼らがなぜこの曲を演ろうと思ったのかがちょっと?です。
楽曲が求めているものに演奏者達の資質が全然合っていないという印象です。
聴いて頂ければたちどころに判ることなのですが・・・聴かなくてもいいかもしれません(笑)
またルカサーについて言えば、もともと彼はLARRY CARLTON のコピーからスタートしたギタリストですし、
どんな難曲でもコピーできてしまう器用さを持つ反面、結局彼独自の個性を確立できなかった(しようとしなかった)、
いわゆる器用貧乏なギタリストだと思っていますので、それこそ一聴しただけですぐそれと判る強烈な個性を持つ
ベックとはまるで資質が異なるギタリストだと思っています。
ベックが自分を語るために音楽を、ギターを演奏する人物・・・つまりアーティストであるのに対して
ルカサーは、どんな曲でも弾けるギタリストになりたかった人物、つまりは達者なミュージシャンに過ぎない・・・というのが私の印象です。
それはそれで大したものだとは思いますが・・・
Cause We've Ended Lovers という楽曲、言い換えればSTEVIE WONDERというアーティストとJEFF BECKというアーティストとの邂逅は、
優れたアーティスト同士の個性と個性がぶつかり合うことによって単なる演奏以上のものとなり、カヴァーのしようのない、
有り体に言えば「一期一会」とも言うべき奇跡的な邂逅に昇華したものだったと今では思っています。
何だか話があらぬ方向に行ってしまったようで・・・長々と失礼しました。
→同意