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Busted / CHEAP TRICK
殺戮の聖典 ★★ (2009-02-14 08:54:00)
オリジナル・メンバーで発表した前作「LAP OF LUXURY」でシーン最前線への復帰を果たしたバンドが'90年に放った13th。
プロデューサーはHEART等を手掛けた売れっ子のリッチー・ズィトー。
作曲陣にKIX等にも関わったテイラー・ローズ&ロバート・ホワイト・ジョンソン、FOREIGNERのミック・ジョーンズ、ヒット・メイカーのダイアン・ウォーレンを迎え、ゲスト・ミュージシャンとしてミック・ジョーンズ、PRITENDERSのクリッシー・ハインド、ロイ・ウッド、WHITE LIONのマイク・トランプが参加した豪華盤。
アリーナ・ロック的なオープニング曲「BACK'N BLUE」、軽快なテンポが心地よく、バック・コーラスとの掛け合いも絶妙な「I CAN'T UNDERSTAND IT」、数々のヒット曲を手掛けてきたダイアン・ウォーレン作曲による美しいバラード「WHEREVER WOULD I BE」、哀愁のメロディを聴かせる「IF YOU NEED ME」、ロッド・スチュアートも惚れ込んだポップなリーダー・トラック「CAN'T STOP FALLIN' INTO LOVE」、ハード・ロッキングなタイトル曲「BUSTED」までの流れはほぼ完璧。
クリッシー・ハインドの怪しげな歌唱が魅惑的な「WALK AWAY」、'80年代ポップス的な「YOU DRIVE, I'LL STEER」、切ないメロディを伴うバラード「WHEN YOU NEED SOMEONE」、BEATLESを想起させるメロディの「HAD TO MAKE YOU MINE」、バンドの出自を誇示するかのようなロック・チューン「ROCK'N ROLL TONIGHT」も悪くない。
日本盤ボーナス・トラックとしてDEF LEPPARDの「POUR SOME SUGAR ON ME」的な「BIG BANG」を収録。
いかにも売れ線狙い的な作りが鼻に付くかも知れないが、良質の楽曲群の存在がそれを補って余りある。

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