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Roses and Champagne / SILVER MOUNTAIN
DUSTY-TRAIL ★★ (2002-12-04 00:46:00)
一般的には1stが評価されているので、そんなもんかと思いきや上に5人も書き込みがあったのでホッと一息。
シルマンの中では最もメタル度が低い本作、発売当初には酷評されたというのも分からずはないですが、個人的にはシルマンの中では一番好きですね。
その要因はなんといってもVoでしょう。甘くて哀愁があり、ガナリ系ではなく透明感を感じさせる唱法は北欧メタルとの相性ともピッタリで、歴代のシンガーの中でも実力ではダントツです(ブートでのライブもしっかり歌えていた)。こんないいシンガーが無名のまま埋もれて行ったのはなんとも残念です。以前B!誌のインタビューでアンダースヨハンソンが彼のことを酷いシンガーで、ヨナスハンソンの方がまだマシだと言っていましたが、蓼食う虫も好き好きですね。
ヨナスのプレイも、基本的にはスタイルが確立されているため特に飛び道具を出してくる訳ではないですが、作風に合わせてか甘く叙情的な旋律を奏でています。本作に限らず、ヨナス節ともいうべきソロはハマれば中毒になります。瞼を閉じドップリと彼の旋律に身を任せると遠い異郷の地スゥエーデンの情景が見えてくるようです(って、スゥエーデンに行ったことはないですが…)
上記で皆さんが書かれている通り、本作は非常に甘く切ないロマンティックな作風ですが、それもヨナスの魅力ではないでしょうか。パープル影響下のヨナスもいいですが、オリジナリティという意味ではこちらの方が説得力があるかも。特に北欧メタル史に燦然と輝く突出した名曲がある訳ではないですが、全体としての印象がよく、例えるならALIENの1stのような感じでしょうか。
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