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JUDAS PRIEST
YOSI ★★ (2002-05-12 01:19:00)
そして多くのPRIESTファンを混乱させ困惑させてしまうのは、PRIESTというのが余りに長い歴史、多くの作品を持ち、それらが全部違う作風であるからなのです。そして多くのファンがそれぞれお気に入りのPRIESTを持ち、それ以外の音については嫌いだったり知らなかったりすることが多い。全ての時代を知り全ての音が好きというファンはまれなのです。仕方がないことでお金の事情もあるし「全部買え!」なんてまさか強制できない。僕の知る限り「ロブ在籍時の全てのPRIEST」を知り、それぞれの時代にそれぞれの良さがあることを知るファンなら、現在の「リッパ-がいるPRIEST」を頭ごなしには否定しないはずなのです。若干の好き嫌いの差はあっても「これもPRIESTに違いない」と気付くはずなのでです。多くの「頭ごなしに否定するファン」は自分が好きなある時代の音と比較して「DEMOLITIONは駄作!なぜってPAINKILLERと全然違うじゃないか!」と怒る。でもしょうがないわけで僕としては「彼らの全アルバム、全曲を聴きこんでから評価してね」といいたいんですが、そんな押し付けもしたくないわけです。「DEMOLITION」アルバムは僕にとって「モダンな作品」というよりはむしろ「真の集大成的作品」と捉えてます。だから僕は最高傑作とみなすわけです。作品の収録曲については人によって凄くお気に入り曲が分かれます。疾走曲もあればロックアンセム調もあり70年代の彼らを思わせる混沌としたミステリアスな曲もある。「JUGULATOR」から引き継がれるへヴィ曲もあれば久々の名バラードもある。そしてテクノロジーやヒップホップや民族音楽を導入した新生面もあるが、そういう曲があるのも実にPRIESTらしい。と彼らの全ての時代が好きな僕にとっては完璧な名盤なわけです。しかし彼らの全体像を知らない人にとっては「自分の知らないタイプの曲」が捨て曲に感じてしまう。確かK.Kが言ってた、「どんなPRIESTファンでも1曲は気に入るだろう。なぜなら全てのPRIESTを網羅したから」の発言通りなのです。しかし裏返せば「好きな曲は1~2曲しかない」と感じるファンがいても当たり前。「自分自身の集大成」であり「おいしいとこ取り」であり「しかし焼き直しではなく全く別の音」という希代の名盤がPRIESTの場合、「余りにも音楽性が広く深い」ため「散漫で捉えどころがない」と感じられるこの悲劇。だれかどうにかしてくれ!!!と。
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