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Slaves and Masters / DEEP PURPLE
なP ★★ (2003-02-11 16:30:00)
私のようなBent out~がタイムリーであった世代にとって、無茶苦茶待望されたジョーとリッチーのコラボレート。「これを買え」とかそういう話では無く、興味欲から買わずにはいられなかったのが正しいところ。
Deep Purpleにジョーが加入したというより、Rainbowの続きをイメージしながらジョンやペイスのDeep Purple印の楽器演奏をバックに従えたBlackmore&Turnerの作品。
「Slave&Masters」とはなんとも自覚的でシニカルなアルバムタイトルである。
少なくとも期待を裏切る出来ではなかったし、Rainbow時代よりプロダクションが良くなっている。King of Dreamsはジョーならではのセンチメンタリズムを大いに引き出せているし、Cut Runs Deepはイントロの美しさが極上でリズムパターンもソリッドだ。Fire in the BasementはコンパクトなLazyみたいでいかにもDPな演奏を堪能出来る。
ただしリッチーのギターソロはオクターバーかましただけとか地味目なのが多いのと、やはり冒頭3曲以外が佳曲のみ並ぶ印象がマイナス点。バラードナンバーはせっかくのジョーなのだからアレンジ段階でもっと劇的に処理しても良かったのでは??私はこのメンバーでの演奏バランスが好きなので、楽曲を練りこんだ上での次・次々作を是非発表して欲しかった。ある程度用意されていたのだが未発表という話も聞く。
最近のジョーの声質の悪化に納得がいかない私はこれがBent out~、イングヴェイのアルバムに続く「ジョーが良い声で歌っている」最後の作品と思ってます。

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