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Reach for the Sky / RATT
HIGASHI ★★ (2003-02-16 23:31:00)
LAメタルとRATT人気自体の衰退が激しかった88年にリリースされた意欲作が本作。
いわゆるRATT節が飽きられてきてた事を察知し、いろいろ実験的な曲が織り込まれていて、その代表が上記の“Way Cool Jr"。曲としては前作の“Dance"の延長線に新たな味付けが施されている印象をうけるが、個人的には素晴らしい出来で、決して過去の名曲群にも一歩もひけをとらないと思う。その他“I Wanna A Woman"、RATTらしい疾走チューン“Chain Reaction"等がバランスよく組み込まれていてトータルとしてはこの作品が一番起伏があり、バラエティーに富んだ内容であると思う。
残念ながら、RATTらしい作品はこれがギリギリだったようで、次作からはRATTと思わなければ名曲という曲が増えた。って事はRATTとしてのバンドの存在意味も無くなった訳で、ブームと共に去っていく結果となったのは、一抹の寂しさが残る。
RATTとしての最後の抵抗だけど、聴く価値は十分にある素晴らしい作品ですよ、これ!

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