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Touch / TOUCH
火薬バカ一代 ★★ (2008-02-27 21:29:00)
栄えある、第1回モンスター・オブ・ロックのOPアクトを務めたことでも知られる、元AMERICAN TEARSの
マイク・マンゴールド(Key)率いるアメリカン・プログレッシブHRバンドが、'81年に発表した1stアルバム。
マイクのカラフルなKeyワークが楽曲の基盤を作り上げ、ポップでキャッチー、且つ切ないメロディの洪水と、歌える
弦楽器隊3人が織り成す、分厚く美麗なボーカル・ハーモニーに全編を彩られた華麗なサウンドは、「泣きメロの帝王」
との異名をとるNEW EGLANDにも匹敵する、美しきアメリカン・プログレ・ハードの理想形を描き出している。
それでいて、ポップになり過ぎることなく、きっちりとハード・ロッキンなエッジを効かせている辺りが
本作のニクイところで、特に④は、ハードになったQUEENとでも言うべき、シャープな疾走感と、ドラマティックな曲展開、
そして美しく繊細なメロディとが見事に融合を果たした、アルバムのハイライト・チューンの1つ。
その他にも、TOP40に食い込むシングル・ヒットを飛ばした、バンドの代表曲①②、おセンチなバラード③、
前述の④にも匹敵する名曲と言える、胸キュン物の泣きメロが炸裂する⑥、ラストを締めるに相応しい
美しくハードで劇的な⑩・・・と、収録曲は、何れもシングル・カットできそうなクオリティを備えた、キャッチーなナンバーばかり。
内容、セールス共に上々の結果を残しながらも、本作のみ(正確には2ndも作られたわけだけど)を残して
バンドが解散してしまった事が、つくづく惜しまれます。

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