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New England / NEW ENGLAND
火薬バカ一代 ★★ (2008-04-29 21:21:00)
メイン・ソングライターの役割を果たすジョン・ファノン(Vo、G)、バンド結成の音頭を取ったハーシュ・ガードナー(Ds、Vo)、
後にALCATRAZZに参加する事となるゲイリー・シェア(B)、ジミー・ウォルドー(Key、Vo)という編成からなる、
ボストン出身の4人組プログレ・ハード・バンドNEW ENGLANDが、KISSのポール・スタンレーと、QUEENとの仕事で知られる
マイク・ストーンをプロデューサーの座に迎えて制作、'79年にリリースした1stアルバム。
バンドの最高傑作と名高い2nd『EXPLORER SUITE』に比べると、ハードロック的なダイナミズムやドラマティシズムは
控えめで、繊細なメロディを紡ぎ出すG、透明感に溢れたKey、感傷的な歌声が楽曲の叙情性をグッとUPさせるVo・・・と、
よりソフトでメロディアスな、ブリティッシュ・ポップ的な味わいが濃厚な本作。“EXPLORER SUITE"、“HOPE"級の
名曲こそ収められてはいないものの、収録曲の平均クオリティは『EXPLORER~』にも匹敵する高さで、
美しいボーカル・ハーモニーにウットリさせられる、キャッチーなOPナンバー①に始まり、全米チャート40位に
食い込むヒット曲となった②、聴いているだけで心が浮き立つポップ・チューン⑥、キビキビと展開してラストを締める、
絶品の哀メロ・ナンバー⑩まで、アルバム全編がBEATLESやQUEEN、TOUCHといったバンドを思い起こさせる、スウィートで繊細な
泣きメロと、優しく包み込むようなリリシズムに彩られ、実は、個人的には2ndよりも好きなアルバムだったりする。
特に、メロメロに泣きまくる胸キュンもののソフトなバラード④の美しさは、本作の白眉。
メロディアスHRマニアなら避けては通る事の出来ない、必聴の名盤の1つではないかと。

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