この曲を聴け! 

Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden / ULVER
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2004-09-10 20:34:00)
Ulverのブラックメタルとしては最後のアルバムらしいですね。
今回はプリミティブです。

このアルバムには「森の中で4トラックの機材のみでレコーディングされた」という噂みたいな物があるそうですが、いくら何でもそれは冗談だと思います。音質的には音の分離はきっちりとしていて、ドラムとヴォーカルはやや音量小さめで、2本のノイジーなギターが絡み合って美しいメロディを奏でるというスタイルです。

このギターのディストーションが超極悪で、普段ギターのメロディを追わない人にとっては本当にノイズにしか聴こえなさそうな位凄いです(笑)ヘッドフォンで聴くと更に迫力が増して、まるで電極を両耳から突っ込まれて脳をスパークさせられているような感じさえします。
初めて聴いた時は「うわっ、これは無理かも…」と思いながらも全部聴いてしまったんですが、それもこの人たちの持つ類稀なメロディセンスの所為でしょうね。①なんてアコギパートまで入ってますし。

いいアルバムですが不満が無いかといえばそうでもなく、やっぱりヴォーカルはもう少し音量を上げてもらいたかったかな…と。Garmの硬質なデス声、ほんとにかっこいいんですよ。余談ですがこのアルバム、親切な事に英語で訳と解説が載ってます。2ndは歌詞すら載ってなかった事を思うと、随分親切ですね(笑)でも曲タイトルが無いんですが…

「夜のマドリガル(叙情短詩)」という意味のロマンティックなアルバムタイトルにそぐわない極悪な音世界を堪能したい人は是非買いましょう。この音質が受け入れられれば、美しいメロディにうっとりとしてしまう事間違い無しです!!

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