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Nostradamus / NIKOLO KOTZEV'S NOSTRADAMUS
Shizu ★★ (2005-08-13 17:11:00)
ロック・オペラと聴いてもどんな音楽なのか想像もつきませんでしたが、これはびっくり。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」がロックとクラシックの断片をパズルのように組み合わせたものなら(私にはそう感じられるのですが)、こちらのノストラダムスは完全にひとつに溶け合っていると言う風で、ギターもドラムももちろん歌も、単なるオーケストラのひとつの要素に過ぎない、つまり違和感が全くないのです。歌はソロありデュエットありでその組み合わせもバラエティーに富んでおり、目をつぶって聴いていると絢爛たる歴史的ストーリーが頭の中に浮かんでくるような錯覚を覚えます。
個人的にはヨラン・エドマンのファンなので彼の歌っている曲に注目してしまいますが、全然ファンじゃないヨルン・ランデもすごく良いです。あまりの憎たらしい歌い方に思わず笑ってしまうほどで、この悪役にピッタリのヴォーカル・キャラクターです。主役のノストラダムスを演じているジョー・リン・ターナーも相変わらず歌が上手い。曲、ストーリー展開、複数のヴォーカル人の個性的な歌声と、聴きどころ満載のアルバムになっています。2枚組みを通して聴くのは時間的になかなか難しいのだけど、1曲だけでももちろん十分に楽しめる仕上がり。
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