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Honour & Blood / TANK
火薬バカ一代 ★★ (2007-03-15 22:09:00)
このタイトル、そしてアルバム・ジャケットを見てるだけで血沸き肉踊る、NWOBHMを代表する
荒くれ爆走軍団TANK、'84年発表の4thアルバム。
まさに「戦いの序曲」といった感じのシンセとGリフによるイントロに胸が高鳴り、全楽器が
一斉に突撃へと転じる瞬間の、余りのカッコ良さに小便チビリそうになる名曲①を聴けば明らかな通り、
本作は、3rd『THIS MEANS WAR』で開花したパワーメタル路線を更に推し進めた、大作主義・ドラマ性重視の作風に仕上がっている。
猛々しく刻まれるリフ、戦車の進撃の如き力強いリズム、男の哀愁を濃厚に漂わせたアルジー・ワードの濁声Vo、
叙情的と表現するには荒々しく、骨太な「泣き」を炸裂させるGソロといった要素に彩られた収録曲は、何れも聴き応え十分。
中でも前述の劇的なOPチューン①、威風堂々たるアルバム表題曲③、キャッチーとも言えるサビが印象的な⑥、
強烈に咽び泣くツイン・リード・ギターが悶絶モノの⑦は、勇ましさと哀しさを併せ持つ、
まさに「男達の挽歌」とでも呼ぶべき名曲。必聴。
これほどの名作をモノにしながらも、NWOBHMの終焉、所属レコード会社の倒産、メンバーの脱退といったトラブルに
次々に巻き込まれたTANKは活動が停滞。次作『TANK』を'86年に発表した後、長期間の沈黙を余儀なくされるのであった・・・。

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