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JUDAS PRIEST
YOSI(新) ★★ (2004-01-01 00:56:00)
うーむ、ロブのルックスがリアルタイムでどうとらえられていたのかは、僕も凄い興味あります。あの時代にアレでカッコ良かったといわれればそれまでですが、しかしロブの80年代は激ダサなのにK.Kは今の感性でも超カッコ良いのが気になるんです。K.Kなんて当時のBON JOVI(下手したら現在も)なんて話にならないほど男前じゃないですか。ルックスもファッションも。HMのイメージを確立した功績のいくらかはロブですが、いくらかはグレン&K.Kの「長髪美形ツインギターコンビ」だと思うんですよ。それが、ロブに比べてそういうカリスマ性の面での2人の評価が低いのも僕の憤りの一つなんですよ。ロブだけがメタルゴッドなのかってね。
・・・色々書いてますけど、僕もロブのいるPRIESTには期待している。期待せざるを得ない。あの素晴らしいリッパ-を切ってまで戻したオリジナル編成がこけたんじゃリッパ-だって浮かばれない。だが同時に心配するのは、ファンが過剰すぎる期待をかけすぎること。なんというかオールドファンはかつての栄光を実際以上に誇張して思い出して、過去の栄光、つまりHMバブルの80年代、青春の輝きよ再び!って単なる「PRIESTの名作」以上のものを期待しているふしがある。そしてリアルタイムで経験していないがゆえに幻想を抱く若いファンも同様に。思えば、リッパ-のいた二枚の作品も、そういった思いいれと比較されなければ十二分に素晴らしい作品なんです。前からそう主張しているんですが。このページをみてもリッパ-在籍時の作品はロブ在籍時の代表的名盤「PAINKILLER」、「復讐」、「背徳」等には及ばなくても、ロブ時代の問題作「TURBO」とか地味な名作「STAINED CLASS」と比べれば、お勧め作品の書きこみ数、内容ともにそう負けていない。つまり、人によって好き嫌いあっても、全体としては「普通のPREISTレベル」は軽くクリアしているんですよ。客観的評価として。というか超名作と評価されることの多い「運命の翼」とかが問題作「JUGULATOR」に書きこみ数で負けていることは、ファンの勉強不足を物語ってて危機感を感じます。つまり、ロブに固執するファンが、ロブ時代にも問題作がやまほどあって、ロブが歌ってようが「らしくない」と否定された作品は山ほどあることを知らないか、忘れているか、忘れようとしているのではないか?そしてPRIESTには王道HM路線よりも、実験作、問題作路線のほうが多いことを無視していては、ロブが戻ったPRIESTが素直に正統派HMに戻るのではなく、更なるモダン&進化路線を突き進むという可能性に対応できない。その可能性に備えて、過去のPRIESTの問題作、及びリッパ-時代の作品の意味を捉えなおしてみたほうが賢明じゃないのか。少なくとも復帰第一作目は正統派HM路線になる可能性は高いですが、それ以降は分かりませんよ。ロブの感性を考えてみても、あの人かなり尻軽で飽きっぽい人ですよ。あの人ソロになってから一枚と同じ方向性の音やってない。ダークなヘンなオジサン(志村けん)みたいなバカメイクで決めまくったあと1年ちょいでオートバイにまたがってHMゴッド降臨なんて離れ業を演じるんですから。うーんやっぱり僕あの辺の経緯がどうにもロブに対する不信感をぬぐいきれない原因になってる。誰もが喜んだあのロブのメタル復帰なんですが、今だからいうんですが、あれ凄くあざといんですよ。変わり身の速さとあざといまでのHMファッションの演出の仕方が。HMに活気が出てきたらたやすくHMに復帰できるなら、HMが再びピンチの時にはまたたやすくHMから離れられるんじゃないかっていう、ロブがPRIESTを脱退しなければ絶対に考えることはなかったであろう疑いを持ってしまうのが悲しく、ロブには是非、この不信感を吹き飛ばす作品と活動を期待したい。それがリッパ-の喜びであることを信じて。
最後に、今年が僕にとっても全てのPRIESTファンにとってもバンド自身にとっても、良い年でありますように。
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