この曲を聴け! 

Slip of the Tongue / WHITESNAKE
ばい(by) ★★ (2003-11-30 00:25:00)
・デヴィカヴァ=WHITESNAKEだと思って聴くと「??」なアルバムかも。聴いた当時はすんごく好きだったけど、どうしても前作と聴き比べてしまいます。「サーペンス~」にてんこもりだったシブさやブルージーさ、重厚さはすっかり消え、華やかさとスピード感が溢れた彩りのあるアルバム。前作の荘厳な「雰囲気」的空白を、スティーヴ=ヴァイの音が産め尽くした結果、というかんじでしょうか。そしてデヴィカヴァおじさんはシブさ重視のバンドに戻っていった・・・
・スティーヴ=ヴァイはこのバンドには合わなかった。しかし「人選『ミス』」ではなかったのだとおもいます。音楽そのものはまったく衰えていないのですから。ただ、デヴィカヴァ=WHITESNAKEだとするならば、バンドとスティーヴの音楽性が合わなかった。スティーヴはWSの音楽を根こそぎ変えようとは思っていなかったのでしょう。アルバム作りにはレスポールを用い、「エイドリアンを意識してプレイした」と解説書か何かに発言が記載されていました。WSの音楽を意識し、さらに自分流に広げてようとした結果・・・・デヴィカヴァ=WHITESNAKEだとするならば、WSの音楽ではなくなってしまったと。
・デヴィカヴァ=WHITESNAKEだとするなら、サーペンス・アルバス=WHITESNAKEなのでしょう。その耳を外してこのアルバムを聴いて気に入った所で、果たして「WHITESNAKEのアルバムとして」このアルバムを好きなのかどうか・・・。くだらない考え方なのかもしれませんが、この枠を外すことは、僕は無理だと思います。僕はあくまで「WHITESNAKE」を聴きたくてWSのアルバムを聴くわけですからして。
・デヴィカヴァ=WHITESNAKEだとして、このアルバムをWSのベストアルバムだとは思いません。が、このアルバム自体は、一曲ずつ聴いてもアルバムとして聴いても、すごくカッコイイと思います。メンバーチェンジによって引き起こされる効果の大きさには、これほどのものがあるのかと驚かされます。スティーヴ=ヴァイの「音楽」の我の強さと威力の成せる技なのでしょう。スティーヴ=ヴァイの入門編として、インストが苦手な方にも良いかもしれませんね。
・以上、スティーヴ=ヴァイもWHITESNAKEも大好きな(照)青二才の戯言でした。
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