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Breaking the Silence / HEATHEN
火薬バカ一代 ★★ (2006-06-17 21:22:00)
あらゆる面で洗練された2nd「VICTIMS OF DESEPTION」に比べ、ジャケは冴えないし、Voはイモだし、音質もイマサンなれど、
単純に収録曲のクオリティのみで勝負した場合、軍配が本作に上がる事は、多くのHEATHENファンが認めるところ。(じゃなかろうか)
とにかく、曲が圧倒的に良い。ドラマチックでスピーディ。勿論、捨て曲等一切ない。疾走するリズムに乗って力強く刻まれるリフは
2ndでは典型的なベイエリア・クランチ・スタイルだったが、ここではもう少し鋭角的で、リー・アルタスが愛して止まない
NWOBHM風(それよりずっとパワフルだが)。ディビッド・ゴッドフレーのVoも、歌唱力は兎も角、彼の歌う湿り気を帯びた
マイナー調の歌メロは非常に魅力的で、思わず「スラッシュ・メタル界のゲイリー・バーデン」の称号を進呈したくなる程(?)
そして何より本作のハイライトは、リー・アルタス/ダグ・ピアシーのコンビによる、劇的極まりないツイン・リード・ギター!
緩急自在、時にクラシカルなフレーズも流麗にキメてみせるそのGソロは、まさに「蝶の様に舞い、蜂の様に刺す」状態で、
心の琴線をビシバシ刺激しまくってくれます。

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