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封印廻濫 / 陰陽座

高見沢俊子 ★★ (2006-05-29 03:47:00)
上記の前言撤回させて下さい。
陰陽座がメジャーになってから、最もメタリックなサウンドが
強調されたアルバム。企画モノとはいえ、アルバムとして
しっかり纏め上げているところは流石というべきです。
火車の通り過ぎてゆく様が頭に浮かぶ疾走曲の1で幕を開け、
ベースラインが印象的な2、短いながらもメタラーのツボをしっかり押さえた3、
招鬼の泣きのソロが冴え渡る忍法帖の4、長尺ながらもダレさせずに聴かせる
ドゥーミーな5、遊び心の利いたお祭りチューンの6、和風スラッシュとでも
いうべく攻撃的な7、黒猫さんの美声が堪能できるアコースティックバラードの8と、
陰陽座を象徴するような楽曲がズラリと並んでいます。
陰陽座の音楽性の概要を知る上ではベスト盤から入るのもよろしいですが、
陰陽座に「へヴィな」メタルサウンドを求めている方は
先ずは本作か「煌神羅刹」から入られると良いかと思います。
2nd~本作までは、かなりギターを前面に押し出したミキシングが
なされており、リフが強調された楽曲が多いので。
個人的には最もダークで粒揃いな2ndもオススメです。