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JUDAS PRIEST
ヤング・ラジオ ★★ (2005-03-02 21:44:00)
新作には、自分達らしさを真剣に考えた結果が集約されている。バンドが前へ進もうとした時一番悩むポイントが、自分達らしさをどう捉えてどう残し、どう先に進むべきかといった全体としての方向性の決定である。
一度成功をつかんだアーティストが、復活するのは容易な事ではない。誰がイニシアティブを取りどうまとめるのかだけでも、決定するのは容易な事ではないだろう.....。だから第三者の力が重要なのである。
この新作を聞きながら、その「まとまりの強さ」に僕はすごく感動した。エゴを捨てある意味プライドを捨てた結果が、新作の作風につながっていると僕は思う。ロブが抜けた後、悩みに悩んでも見つからなかったその答えが、新作では明確にそして見事に表現されている。今だから作れたという側面もあわせ持つが、新作はスタッフを含めたバンドとしての結束力の強さを、あらためて証明したという意味においても実に興味深かった.......。
それにしても予想以上の出来で今年のベスト・アルバムは、ほぼ確実である。ベテランのやる気に、脱帽である。

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