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Grin / CORONER
わるあがき ★★ (2002-08-02 23:24:00)
CORONERは1stのR.I.Pで、スローでメロディアスな所から突然、疾走ヘビーテクニカルという様な複雑な展開のスラッシュで、その後のメロディックデスへの影響も大きい物と思います。
で、4thのGRINですが、作品ごとに進化して行った彼らの音楽ですが、それまでとはかなり違います。
1曲目から2曲目への『完璧』なつながり。どの曲もですが、曲間の音の無いはずの所からも不可思議かつ不気味な空気が漂ってきます。
意識的にマシ-ナリ-に叩くドラム(疾走パートはモチロン、軽快なはずのリズムも不気味です)。
時にうねり、時に疾走するようなベース(重い!)。
メロディアスな部分も有るけど、効果音のようにコードを弾いて空間を表現するようなギター(ある部分RUSHに近いような)。
スラッシュメタルに、DOORSのような妖しい空気、インダストリアルの冷徹感、そして彼ら独自の美術的センスが加わった奇跡的名盤だと、私は思っています。(本人たちは、失敗作だったと言っていると聞いたこともあるのですが.....)
音楽性は違いますが、TOOL,MESHGAHH等の『彼らだけが成しえる音像』をそれら以前に、CORONERは創りあげたと言えると思います。
完璧です。
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