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Mean Machine / LUCIFER'S FRIEND
火薬バカ一代 ★★ (2008-01-26 23:50:00)
中期URIAH HEEPを支えた名シンガー、ジョン・ロートンが在籍していた事で知られ、70年代のドイツ・ロック・シーンを
SCORPIONSと共に牽引したハード/プログレッシブ・ロック・バンドLUCIFER'S FRIENDが、音楽的変遷とジョン・ロートンの
出戻りという紆余曲折を経て、'81年に発表した8thアルバムにして、ラスト・アルバム。
丁度、イギリスで盛り上がりを見せていたN.W.O.B.H.M.に影響を受け、サウンドが一気に若返っているのが本作の
大きな特徴で、その作風は、声域/声量/表現力と三拍子揃ったロートンのパワフルなVoといい、鋭く刻まれるエッジーな
Gリフといい、スピーディに疾走するリズムといい、とても過去に7枚もアルバムを発表してきたベテラン・バンドとは
思えぬ、エネルギッシュな仕上がり。最早ハード・ロックと言うよりも、ヘヴィ・メタルと表現した方がしっくりくる
感じだが、とは言え、流麗なKeyによる技ありのアレンジや、プログレッシブ・ロック時代の残り香が漂う
ドラマティックな曲展開といった要素には、ぽっと出の新人バンドにはとても真似できない、ベテランならでは技が光る。
それにしても素晴しいアルバムだ。哀メロを伴ってシャープに疾走する②、GとKeyが激しいバトルを繰り広げるヘヴィ・メタリックな
スピード・ナンバー⑤、“移民の歌"を思わせるイントロ・リフから、プログレ風味を効かせつつドラマティックに
展開していく⑧を始めとして、強力なフックとヨーロピアンな哀愁に彩られた収録曲の数々は、全10曲、一切捨て曲なし。
ハードロック史に残る名盤として名高い、1stや2ndと比較しても何ら遜色のない、圧倒的クオリティを誇る名作。必聴。

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