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DISILLUSION 〜撃剣霊化〜 / LOUDNESS

Taka-G ★★ (2009-02-12 05:29:00)
前作「魔界典章」発売後のワールド・ツアーを経て、世界中のメタルキッズ達を虜にしたLOUDNESS。各地で熱狂的なファンを生む一方、時にプレスからは「技術至上主義でありすぎる」として批判も強くなってきたのもこの時期でした。
また、当時としては群を抜いていた彼らの演奏力も、前作の時点で「すでに限界なのでは?」という見方も少なくなかったようです。
そうした賞賛とやっかみの中、発売された本作はそんな批判めいた意見を一掃するかのような完成度でした。
中でも①「Crazy Doctor」は、前作の「In The Mirror」に並び世界中のギターキッズ達にコピーされる程の名曲となりました。
また、当時アンダーグラウンドで活動していたスラッシュメタル勢にもインスピレーションをもたらしたという激速ナンバー②「Esper」、プログレッシブな展開と独特の開放感が同居する③「Butterfly」、往年のUFOやMSGを彷彿とさせる④「Revelation」、高崎晃による究極のギターソロ⑤「Exploder」、ライブ再現不可能とまで言われた⑥「Dream Fantasy」、リッチー・ブラックモアへのオマージュが感じられる⑦「Milky Way」、次作「Thunder In The East」で展開される、よりストレートなロックを予感させる⑧「Satisfaction Guaranteed」、哀愁漂うラブ・バラード⑩「Ares's Lament」と、それまでの彼らの集大成と言えるような充実した仕上がりは、各方面でも反響を呼び、この成功によって次作では全米でのアルバム発売が決定するなど、その後の大躍進の足がかりとなった重要な1枚となりました。
とはいえ、今聴くと「♪夢・Fantasy~、気絶しそうさFoxy Girl~」には赤面モノではありますが…(笑)