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Reign of Terror / WILD DOGS
火薬バカ一代 ★★ (2007-02-12 17:00:00)
名手ディーン・カストロノヴォ(DS)が在籍していた事で知られる、LA出身の4人組パワー・メタル・バンド、'87年発表の3rdアルバム。
JUDAS PRIESTを彷彿とさせる劇的なリフが荒々しく疾走する楽曲の数々は、「これぞメタル!」と
思わずガッツポーズ取りたくなる程のカッコ良さに満ち溢れていて最高なのだが、そうした楽曲にキビキビとした
タイトさを付与しているのが、ディーン・カストロノヴォのダイナミックなドラム・プレイ。
手数足数の多さだけでなく、重さとキレをも兼ね備えた彼のドラミングは非常に強力で、しかも、こうしたパワー・プレイを
楽々とこなす一方、現在ではJOURNEYみたいな産業ロック・バンドで、押しと引きを心得た味わい深さを感じさせる
ドラミングを披露しているのだから、この人は本当に凄いドラマーだよなぁ、と。(ついでに歌もメチャ上手いと来たもんだ)
特に、冒頭から炸裂する疾走チューン三連打は、JUDAS PRIEST直系の楽曲のカッコ良さと、ディーンのDsの威力がガップリと
四つに組み合う、パワー、スピード、メロディの三拍子が揃った名曲達。本編最大の聴き所と言っても過言ではない。
雄々しいリフ・ワークだけでなく、聴き応えのあるソロも披露するGや、暑苦しいシャウト型の歌唱はかなり好き嫌いが分かれるが、
作り出す歌メロはフックに富むVoの仕事振りも素晴しく、本作は間違いなくWILD DOGSの最高傑作だろう。
最近、オリジナル・シンガーによってリマスターが施され、ボーナス・トラックも追加収録された
再発盤が出回り始めたようなのだが、これが何とCD-R仕様で、しかも歌詞カードや解説もなしという
海賊盤みたいな代物。出来ればちゃんとしたモノが欲しいんだけどなぁ・・・。

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