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Headhunter / KROKUS
火薬バカ一代 ★★ (2008-11-07 22:49:00)
スイスの国民的人気バンドKROKUSが'83年にリリースした、彼らの最高傑作と名高い7thアルバム。邦題は『髑髏の紋章』
カミソリの如きVo、ソリッドなGリフにタイトなリズム、そして、欧州のバンドならではの翳りを湛えたメロディが
一体となって疾走する楽曲の数々は、(↑上で別の方が指摘されている通り)確かに『KILLNG MACHINE』や
『BRITISH STEEL』の頃のJUDAS PRIESTを彷彿とさせる仕上がりで、実際、プロデュースを担当しているのは
JUDAS PRIESTとの仕事で有名なトム・アロムだし、本家JPからはロブ・ハルフォードもゲスト参加。
だが、何よりも本作最大の魅力は、そのキャッチーさ。この親しみ易いノリの良さがあったればこそ、本作は
全米チャート最高25位にランクイン、ミリオン・セラーを記録する等の商業的大成功を収められたのではないだろうか?
特にアルバム表題曲①は、HM然とした切れ味の鋭さと、KROKUSならではのキャッチネスが絶妙な融合をみた、名曲中の名曲。
また、カミソリVoで楽曲のヘヴィ・メタリックな質感を増強する一方、ダークで劇的なバラード③においては
叙情的な歌い込みを披露する等、幅広い表現力を誇る名ボーカリスト、マーク・ストレイスの存在もこのバンドの大きな武器。
KUROKUSのアルバムの中では、実は例外的な作風の1枚だったりするのだが、ともあれ、HM黎明期を代表する名盤には違いない。
最近、まさかの国内盤再発(しかもリマスター)が掛かったので、また廃盤になる前に正統派HMファンは是非ゲットを。

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