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Oppressing the Masses / VIO-LENCE
火薬バカ一代 ★★★ (2006-10-05 23:02:00)
1st『悪夢』をいきなり米メジャー、MCA傘下のMECHANIC RECORDSからリリースして華々しくデビューを飾るも、それ1枚きりであっさりドロップ。その後、ベイエリア・スラッシャーといえばここ!のMEGAFORCEと新たに契約を結び、’90年に発表した2ndアルバム。タイトルは『オプレッシング・ザ・マッセズ』…って、これにも何か気の利いた邦題をつけたれよと。シュールなジャケットはなかなかのインパクト。
VIO-LENCE作品に初めて触れたのが本作で、その割には碌に聴きもせず長らく箪笥の肥やしにしていましたが、ここ最近の(己の中での)ベイエリア・スラッシュ熱の高まりが昂じて、改めて引っ張り出して来て聴き直してみたら…いや、なかなかどうして力作でした。
LAAZ ROCKITにも匹敵する獰猛な音色で切り刻まれる、輪郭のクッキリとしたクランチ・リフ、切迫感を醸し出す上擦り気味のシャウトVo、気合の入った掛け声コーラス、「ヴァイオレンス」なんてバンド名に反して、実は結構メロディックなソロを要所で閃かせるGチームetc.…いずれも聴き応え十分。でも実は何より気に入っているのは、音数を詰め込みまくって突っ走るDsという。畳み掛ける性急なビートには体内のスラッシュ魂にボッと火を点される思いですよ。多少のドタバタ感はあれど、そのタメ知らずの前のめりっぷりに却ってグッと来ます。
歌詞がヤバ過ぎて発禁食らった⑤が代表曲として知られていますが、存外キャッチーですらある掛け声コーラスをフィーチュアして憑かれたように突っ走る①⑥⑨等、それ以外の収録曲の平均レベルもかなり高め。クオリティでは前作に一歩も引けを取りませんよ。
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