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Sound of White Noise / ANTHRAX
鉄鉢 ★★ (2006-08-21 22:58:00)
91年のMETALLICA「METALLICA(ブラック・アルバム)」・92年のMEGADETH「COUNTDOWN TO EXTINCTION」に続いて、スラッシュ四天王の一翼を担ってきたANTHRAXが脱スラッシュ・メタルを図った(謀った?)6thアルバム。
↑ 上のみなさんの書き込みの中には、かなり否定的な御意見も見受けられますが・・・
確かにコアなスラッシュ信者の人には、持ち味を自らスポイルしてしまった「問題作・駄作」と捉えられても仕方がないのかもしれない変貌ぶり。
当時台頭しつつあったモダン・ヘヴィネスへの接近というか、脈打つようにグルーヴィで躍動感のあるサウンドに仕上がっています。
彼らの個性の要であったスラッシュ特有のスピード感が抑えられた代わりに、重いうねりが作品を支配している印象。
「彼らがあえてこの音楽性を追求する必要があったのか ?」と疑問に思う・批判をしたくなるファンの気持ちも、解る気はします。
・・・かと言って時流に迎合した・日和っただけの惨い内容かというと、決してそんなシロモノではないと僕は思います。
このアルバムから新加入した確かな実力の持ち主であるヴォーカリスト、ジョン・ブッシュの歌唱がANTHRAXの新たな魅力を演出。
侮れない完成度・聴きやすさとともに抜群の説得力が楽曲から滲み出しているかのよう。(初っ端の「Potter's Field」から ~ 「Only」 ~ 「Room For One More」の流れは完璧)
個人的には・・・ バンドの“ 新境地 "という評価に値すると思える「名作」です。

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