この曲を聴け! 

Corporate America / BOSTON
Boogie ★★ (2002-11-24 17:34:00)
またもや8年周期で地球に舞いもどったBoston。まずはその帰還を素直に喜びたい。
8年といえば小学生が大学生になるだけの時間の流れだ、ということを改めて噛みしめることになった。
もちろんBostonたる所以であるTom Sholtzのギターサウンドやオルガン、コーラスワークは健在であり、「変化した」「現代的サウンド」という前評判よりもずっと安心して聞ける作品だと思う。従来の作品と比較し、リズムや女性ヴォーカル、アコースティックギターの多用といったヴァリエーションを持たせた感があるが、私はほとんど違和感を抱くことなく没入できた。その点は8年という尋常ではない期間に、じっくりと曲やアレンジやプロデュースが練られた賜物でもあるだろう。実にダイレクトに胸にしみじみと響く作品。その間の作業を想像するだけで、Tom Sholtzという人の創造に対する信念の強さに感服する。
よりダイレクトに時代と向かい合おうという意志を漲らせたアルバムタイトルとタイトルトラックを聴いて、近いうちに、できれば3年くらいのうちに、もう一枚このメンバーでの新作が聴きたい、と熱望する。いや、また8年くらいだって待つことができるのだが。

→同意