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Rescue You / JOE LYNN TURNER
火薬バカ一代 ★★ (2010-02-06 19:54:00)
これまで数々の優れたソロ・アルバムを残して来たジョー・リン・ターナーだが、個人的に、それらの作品の中でも
最も愛して止まないのは、RAINBOW解散後の'85年に発表された、この1stソロ・アルバム。
ジョーと共に、元FOREIGNERのアラン・グリーンウッド(Key)が制作の中核を担った本作で聴く事が出来るのは、
G以上にVoとKeyが前面に押し出され、曲によってはダンサブルなアレンジが施されてたハードポップ・サウンド。
発表当時、HR/HMとはかけ離れたコマーシャルな作風が批判に晒され、セールス的にも惨敗を喫したらしいが、
フックを備えたキャッチーなメロディの組み立ての上手さは流石だし、「産業ロック寄りになった後期RAINBOW」か、
はたまた「洗練されたFANDANGO」かといった趣きの収録曲は、どれも非常にハイクオリティ。
何より、楽曲にポップスやAORとは一線を画するエネルギーやダイナミズムを付与する、本編の主役たる
ジョーのパッション漲るソウルフルな歌声が素晴しいったら!
歌唱力とヘアスタイルは今も全く変わらぬ彼氏だが、この頃の「売れたるでー!」というギラギラした野心と
若々しいパワーに満ちたVoはまた格別な味わいで、特に、高いヒット・ポテンシャルを備えた楽曲がズラリ揃った
本編前半(①~⑤)の完成度の高さは、このアルバム最大の聴き所。短いアカペラ曲をイントロ代わりに
スタートする、切ない哀愁漂うメロディアス・ハード④なんて、聴く度に感動が味わえる本編屈指の名曲よ?
DEEP PURPLEやRAINBOWもいいけど、個人的には、またこの路線のソロ・アルバムを作って欲しいなぁ。

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