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Say Uncle / UNCLE SLAM
火薬バカ一代 ★★ (2010-07-06 23:17:00)
'88年のリリース当時、海外ではレコードとカセットテープしか発売されず、僅かにリリースされた
日本盤CDが超レア・アイテムと化していたUNCLE SLAMのデビュー作が、待望のリマスター再発。
SUICIDAL TENDENCIESとの繋がりからクロスオーバー方面で語られる機会の多いバンドなれど
(ジャケ絵もSUICIDAL TENDENCIES、EXCEL、NO MERCYといったそっち系バンドとの仕事で知られるマイケル・ザイフが担当)
本作に詰め込まれているのは、ランディ・バーンズ謹製のソリッドな音作りの下、ザクザクと刻まれる
クッキリとした輪郭線を描くGリフ、緩急を効かせてダイナミックに突進するリズム、そして短いながらも
ちゃんと練り込みの跡が伺えるGソロ等、そのサウンドは完全にストレートなスラッシュ・メタル。
ツインG風のアレンジを取り入れて疾走する③なんて、「パワー・メタル」と表現してもいいような?
ちょいシャープ気味のシャウトを繰り出す濁声Voや、そのVoがヒップホップ調の歌い回しを披露する④辺りからは
クロスオーバー/ミクスチャー臭が感じられなくもないが、そうした要素も作品全体を俯瞰して見た場合は
枝葉末節に過ぎず(前述の④にしても後半はスラッシーな疾走パートへと転じる)、アルバム全編を通じて
発散されるのは、紛れもない、正統派スラッシュ・メタルならではの切れ味の鋭さと爽快感。
個人的にはCRO-MAGSの『BEST WISHES』や、D.R.I.の『CROSSOVER』に比類し得る逸品として
愛して止まない1枚。UNCLE SLAMの最高傑作?そう思います。
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