この曲を聴け! 

Forbidden / BLACK SABBATH
0フレット ★★ (2006-10-26 00:54:00)
やはり「サバス=様式美」というイメージのリスナーには紆余曲折しながら聴くアル
バムなんでしょうね。
確かに「名盤」かといえば「NO」でしょうねー。
曲の良し悪し、の前にそれまでのアルバムに比べて「バンド」としてのバランスは
崩れてますから、マーティンのVoに? というのもその現れです。
どこがどう崩れたのか・・・。 答えは簡単です。
アイオミが本気でアイオミしてしまった為です。
過去のアルバムは「黒」くないメンバーの色にアイオミが合わせていた為、バンドと
してのバランスは取れていましたが、リーダーであるアイオミが一人「黒」の本領を
発揮してしまうと、こうなってしまうんです。
分かりやすく言うとですね。
このアルバムと「TYR」を比べて聴いてみるとよく分かります。
なるべくVoを聴かないようにして「Aメロ」のギターを聴けばハッキリ違います。
同じギタリストか?と思うほど。
「TYR」のバッキングは「あのBLACK SABBTHの」「リフマスターとまで言われた」
アイオミが弾くバッキングではありません。そこいらの新人にでも弾かせておけば十分
みたいなバックです。只、これによってマーティンが唄いやすく、次の展開に行きやす
い環境を作っていた訳です。
メンバー個々の個性は必要です。ただ、最終的に目指すところのカラーは同じである
必要性はあります。 個人の「技量」とは別にアイオミの「黒」に磨きをかける「引き
出し(アイデア)」をもっていないメンバーだったというのが見事に露呈してしまった
アルバムという事ですね。(残念ですが、コージーも含めてね)
臣呼吸 さんが感じた「勢い」不足。 プロとはいえ、所詮人間が作り、演奏するもの
です。 無意識ながら微妙なズレは、聴く者には伝わってしまうんですねー。

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