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The Wake of Magellan / SAVATAGE
メタラァ ★★ (2004-10-13 11:46:00)
はぁ~、これでもう11作目なんですかぁ。俺はこれで初めてSAVATAGE聴きましたよ。全然リアル・タイムじゃないけど。
本作はタイトルからもなんとなく分かるようにかの有名なマゼランに絡んだストーリーで、マゼランの子孫(だと自分で思っている老人男性)が主役。そこに麻薬関連の殺人事件などを織り交ぜ、"人間が生きていくうえでの苦悩・哀しみ"や"命"についての物語が展開される……というのが俺の物語の解釈です、今のところの。
正直、SAVATAGEの"音楽性"は今のところ俺にとっては"ツボ"ではない。(一応本作以外にも「HANDFUL OF RAIN」も聴いた上での判断)しかし、本作における"演出力"には恐れいった。ヴォーカル・カウンター・パーツという違ったメロディ・ラインのヴォーカルを幾重にも重ね合わせる方法でドラマを劇的に演出し、アル・ピトレリの豊かな感情表現をするギター、語り部として様々な表情を見せるザッカリー・スティーヴンス(時折低音域で音程が怪しく感じられるが…)、物語を上手く曲や詞に乗せるポール・オニールとジョン・オリヴァ。彼らの織り成すドラマはしっかりと音で表現されている。その点には感嘆させられる。
音楽としても"ツボ"ではないにしろ、叙情的なメロディに惹かれることも少なくないし、彼らの専売特許であるヴォーカル・カウンター・パーツは非常にドラマティックで素晴らしい。泣きのインスト「The Storm」も素晴らしい曲だ。単に"ツボ"ではないだけで、聴き込むとどんどん新しい魅力を発見できる。
なんだかんだで、結構好きなバンドになりつつある。ていうか、早くクリス・オリヴァのギターが聴きたい。(笑)

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