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A Flame to the Ground Beneath / LOST HORIZON
荒れ騎士 ★★ (2006-03-26 23:24:00)
新メンバー二人を迎えたセカンドアルバム。
デビュー作「AWAKENING THE WORLD」で受けた衝撃から次作はどうなるんだろうと不安になったがそんな心配は無用だった事を痛感・・・素晴らしい出来に感無量。 前作との違いは、一曲一曲がより劇的な展開を持つ楽曲になっており長曲で構成されているという点でしょう。 デビュー作では勢いのある楽曲で聴く者を強引にねじ伏せていくような印象だったが、本作は緩急のある楽曲で聴き応えある力作に仕上がってます。 本作より新しく加入したAttla Publik(synthsizers)は控えめながらもそれぞれの楽曲の中でよりドラマティックな演出をするのに一役どころか何役も買っているし、もう一人のニューメンバーであるギタリストのFledrik Olsson(guitar)もテクニックが評価されて加入しただけのことはあってコンポーザーでありギタリストであるWoltek Lisicki(guitar)との絡みは最高! アルバムの冒頭にイントロダクションがあって終焉にはアウトロをもってくる演出は前作と同じですが、この美意識はある意味徹底した映画「ハイランダー」の世界を貫いている。個人的にあの映画は好きなのでこれを題材にしている点でも堪らないものがあるがそれを抜きにしてもアルバム全体の流れはよく練られてますね。そして、脅威的な歌声を聴かせるDaniel Heiman(vocals)の斬れたシャウトがアルバム随所で聴けるのが何よりも嬉しい。やはりこのバンドにこの漢は必要不可欠。特に「Think Not Forever」ではDaniel Heiman の声に逝きそうになってしまった。(笑)当然の事ながら一点の迷いのないこのアルバムには捨て曲などあるはずもなく、どこを切っても真のメタルウォリアーによるヘヴィメタルそのものである。ヘヴィメタルがなぜ格好良いのかが証明されているのが本作であり、熱い漢達が創り上げた音楽を聴かずしてヘヴィメタルを語れるのかと俺は思うね。
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