この曲を聴け!
LABYRINTH
29 ★★ (2001-11-15 03:51:00)
最近、所有CDのデータベースを作り始めました。そこでこれを機に、全てのCDに個人的点数を点けているんですが、改めて自分の好きなバンドの方向性がわかってきました。「疾走」「ボーカル」「演奏力」「メロディ」「アグレッシヴさ」等の要素が必要なのは勿論、それら全ての要素に関しても楽曲の方向性にしても「緩急の自在さ」という要素がまさに必要不可欠であることに気付いたんです。アルバム1枚が全部疾走曲だと聴いてて疲れるし、かといってミドルテンポの曲ばかりではダレる。それは楽曲のバラエティの多さっていうことかもしれませんが、攻撃的な楽曲の中にハッするような美しいバラードがあったりするとその他の曲も際立ったりしませんか?そういったシナジー効果も含めて、1枚のアルバムの中に「楽曲の緩急」があると、素直に「いいアルバムだな~」って思えるんです。
前振りが長くなりましたが、このLABYRINTHって、そんな「アルバムの中の楽曲の緩急」は勿論、「1曲の中での緩急」の付け方が抜群に上手いと思うんですよね。そういった意味で、個人的には「メロスピ」っていう単純な枠には収まらずに広い意味での魅力に溢れたバンドです。
まあ確かにケチをつけようとすれば欠点もあります。まず、改善されつつあるとは言ってもまだ甘いプロダクション、サビに来てこちらの期待以上には盛り上がってくれないメロディなど…。でもそれは理想を追求していけばキリが無いわけで、かなり高いレベルに到達してるバンドだと思います。特にVoのロブ・タイラントはその歌唱の幅の広さ、色気、情感の込め方では個人的にロイ・S・カーンと並んで2トップをはってます。
3rdの方向性がちょっと予想の範囲を出ていなかったので、次作での大爆発を期待します。
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