この曲を聴け! 

Hate Crew Deathroll / CHILDREN OF BODOM
demmy ★★ (2003-03-01 00:14:00)
僕もだいたいC3さんと同じです。
チルボドは全作持っていて個人的には2NDが一番の名盤だと思っていたのですが、このアルバムで覆りましたね。
全作の方向性をさらに推し進めたような作品でギターが前面に出て少しキーボードが後退したことにより、よりアグレッシブかつスピーディになっています。今までの作品のようなキーボードが前面に出てピロピロいってるくさいメロディは少なめになりメジャー感が増したというかより普遍的なメロデスになったような感じを受けました。
ギターソロなんかはコロニー期のインフレイムスを髣髴させるようなものも見うけられます。
キーボードが多少後退したとはいえヤンネウィルマンももちろんバッキングに徹するのではなくその存在感をアピールしています。ちょっと今までの作品とプレースタイルが変わったようにも感じます。
特筆すべきは2曲目なんかのモダンなへヴィロックを導入している点でしょうか。正直、同じ路線でもインフレイムスの最新作は?でした。モダンへヴィネスを導入し個性を失った感が強かったからです。アルバム単位で数曲にインフレイムスらしさもありましたが、スリップノットのような作品ではもはや個性は見うけられず、完全にモダンへヴィネスに迎合してしまったように感じました。
ところが、このチルボドの2曲目も路線としては同じ路線なんですが、完全にモダンへヴィネスに右にならえではなく、うまくチルボドのメロディと融合した名曲だと思います。この路線に走るとたいてい失敗するパターンが多い中、貴重な成功例ではと喜んでいます。
あとはやはりこの作品ではアレキシのヴォーカルがヴァリエーションを増しているというか、歌えるヴォーカルになっている点につきます。ただ唸るだけではなくメロディをちゃんと歌っているのがよくわかるようになった点です。感情表現もうまくなったのではないでしょうか。デスヴォイスから少しがなり声に近くなってきた感じです。
1曲の長さも3分から4分とコンパクトにまとめられており、アルバム全体を通してだれることがありません。キラーチューンが多くガッツポーズ連発です。個人的にはタイトルトラックが一番気に入りました。
今作ではドラムがいい仕事してます。

→同意