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Tuonela / AMORPHIS
ピッペン ★★ (2004-02-17 01:11:00)
結局メロディック・デス・メタルという「わかりやすい音世界」でなくなってしまったことで日本のファンからもメディアの大多数から(この時点では)見放されてしまった感のある4thですが、個人的には大好きなアルバムです。ただし、前作「ELEGY」とは完全に切り離して聴くべきアルバムであることは間違いないですね。同名異バンドという感覚で聴くのが一番いいかもしれません。
確かに、それまでのメロディック・デス・メタルから一気に普通声が主体のヘヴィ・ロック(個人的にはデス・ヴォイスが蛇足に感じます…こうじさんと同じです)に傾倒したことには変わりありませんが、メロディのクオリティはそれまでと比べて落ちていないと思います。メロディの方向性が「即効性のあるバッキング主体のメロディ構成」から「じわりと染み行くヴォーカルメロディ主体のメロディ構成」に変貌しているということでしょう。“Tuonela"はタイトルトラックに恥じない名曲ですし、ここそこにじわりと染みる叙情的なメロディがあります。それにアレンジがより多彩になっており、聴きこみ甲斐のある作品だと思います。
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