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Rabbit Don't Come Easy / HELLOWEEN
メタラァ ★★ (2004-01-13 18:33:00)
メタルにハマりかけの頃、俺を完璧にメタルに"ハメた"バンド、HELLOWEEN。そんなバンドの初めての"新譜"。ドキドキしないわけがなかった。発売日にワクワクしながら買いに行ったもんですよ。
内容?そりゃ良かったよ!
全体的な雰囲気としては「MASTER OF THE RINGS」がヘヴィなプロダクションになった感じかな?上の方やB!誌では「PINK BUBBLES GO APE」が引き合いに出されてるけど、とにかく"楽しさ"や"明るさ"っていうのが目立つってことでしょうかね?勿論哀愁ある曲もたっぷり収録されてますが。
疾走感、キャッチーなメロディ、ツイン・リード、どれもがHELLOWEENで嬉しくなった。
確かにB!誌にもあるように、今回はヴァイキーの曲が弱い。圧倒的に弱い。「THE TUNE」は良い曲だけど、"ヴァイキーの曲"としてこれがアルバムで一番というもの…。他の2曲「DO YOU FEEL GOOD」「NOTHING TO SAY」は正直イマイチだった。(「DO YOU FEEL GOOD」のタッピング・ツイン・ギターは格好良かったけど)
それでも、全体の楽曲の充実度は非常に高いレベル。まぁ、「HELLOWEENの好きな曲を10曲選べ」とか言われてこのアルバムから選ばれるか、となると多分選ばれなさそうだけど、それでも良い曲は詰まってると言える。
全体的に疾走感が大きいのも嬉しい。
全体の8割でドラムを叩いているMOTORHEADのミッキー・ディーも素晴らしく、見事なドラミングで圧倒してくる。「LIAR」なんか彼の怒涛のドラミングなしじゃ物足りないものになってたかも知れない。ありがたや。
新加入のサシャも作曲面、ギタープレイ面でも大活躍でどちらもHELLOWEENを今までとは別の次元へと…と言ったら大袈裟だけど、本当に良いものをバンドに持ち込んでくれたと思う。(バンドのステージングが若返ったという点も実は大きいと)早くも次作への期待が膨らむ。
そうそう!!本作で最も嬉しかったのが「HELL WAS MADE IN HEAVEN」の存在!!今までは"ボーナス職人""B面曲職人"だったマーカスの名曲が、ようやくアルバム本編で聴けるようになったことは非常に嬉しいことだ。いやぁ、マーカスの曲はやっぱり素晴らしいよ!
ただ、ひとつ引っ掛かるのが、別に本作の出来に関係はしないんだけど、「もしヘニユ・リヒターが加入していたら?」ということ。だって、ヘニユも凄く良いソングライターじゃん?もしGAMMA RAYでみせたあのソングライティングをHELLOWEENで披露してくれたらと思うと……。でも、恐らくアンディにはヘニユの曲を歌いこなせない気も…。(苦笑)
まぁ、ここはサシャ・ゲルストナーという素晴らしいソングライターを発掘(?)できたってことで大満足ですけどね。このままサシャが埋もれるよりは今の状況の方が比較にならないほど良いから!
まぁ、そんなこんなで、本作は名盤とまでは行かないけど、非常に良いアルバムだと思います。
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