この曲を聴け!
Rabbit Don't Come Easy / HELLOWEEN
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-08-01 17:14:00)
イチローが抜けて大リーグに行った後のオリックスは人気も低迷し、観客動員数も減り、戦力的にも良い結果が残せず、存在感すら薄くなった。そして結果としてここに来て、同様に経済的に苦しむ大阪近鉄との合併話が浮上し、球界を騒がせてる。
そんなことを踏まえてこのアルバム、個人的な見解から言うと正に「イチローがいないオリックスのようなアルバム」ということになる。つまりアンディ加入後のアルバムに必ず存在した、俗に言うキラーチューン、これぞHELLOWEEN!とファンが膝を叩いて喜ぶような楽曲が姿を消したということ。今までは各アルバムでの「Where The Rain Grows」「Power」「Midnight Sun」「Salvation」などの楽曲がその役割を十分に果たしていたと思う。そして僕も今まで、アルバム全体の内容はどうであれHELLOWEENのアルバムにはそういう悶絶ものの曲が必ず一曲は存在すると確信し、それが彼らの作品に期待する大きな要因となっていた。そういうイチローのような存在がアルバムの顔となり花となっていたのは事実だ。
しかしこのアルバムには正直そういう曲はない。「Just A Little Sign」が人気が高いが、この曲は谷にはなれてもイチローにはなれないと思う。しかもこれはアンディのペンによる作品だ。やっぱりHELLOWEENはヴァイキーが良い曲を書いてこそ持ち味がでるんじゃないかと再確認した。そしてこのアルバムに於けるヴァイキーの作品はやはり弱いということを残念ながら否めない。
メンバーチェンジが成功したのか否か、それもこのアルバムの音でははっきり見えてこない。しかし、「Open Your Life」でのサシャの活躍には期待できるし、彼にもっともっと良い曲を書いてもらってバンドに刺激を与えてくれれば、ヴァイキーも喚起されて本物のHELLOWEEN節が盛り返してくるんじゃないかなぁと思う。
野球もHELLOWEENもやっぱりイチローが戻ってこなければいけない。オリックスにはないがヴァイキーにはイチローを戻す力はまだまだあると思うから。
野球界の議論と同じくここでも熱い議論が交わされているけれど(本来ここはそのような場所ではないことは僕も十分わかっています)、これは皆やっぱりHELLOWEENが好きで期待してるから故の結果だと思う。僕ももちろんHELLOWEENには良い曲を期待している。一曲だけでも構わない。僕らを驚愕させ涙を誘うような曲を作ってくれ!、HELLOWEEN!!!
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